生きることと勝負事の関連性に気がついた話

いつものようにプールを1kmほど泳ぎ切った後に休憩していると、仕事をはじめてからはずっとオリてばかりだったなとふと気がついた。オリてれば、いずれ負ける。そんなことは十二分にわかっていたつもりだったけど、実際はわかっていなかったのかもしれない。

麻雀の中では、オリることは良いことではないと経験と知識から十二分に知っているのだけれど、仕事の場だとどうしても保守的に動くべきだと命令する自分がでていたのだ。確かに、ゲームだと失敗できて、人生では失敗できない。それは正しい。しかし、失敗を恐れて何もしないことは、果たして自分の人生を生きる戦略として正しいのだろうか?そんな後ろ向きのメンタリティだから、仕事ではよい結果も出ないし、モチベーションもあがらいのではないのか?もちろん、突っ張れば、いつかは間違いなく失敗する。しかし、失敗することで何か失うものがあるのだろうか?名誉?他人からの評価?これらは社会で生きる上では大事なものであることは間違いないが、そんなものに振り回されて良いのか?一見、子供じみたような思考だ。しかし、その子供じみた考えが、それからの数日間ずっと頭の中をグルグルと回っていた。

「オリることが悪いのは仕事でも同じ」という考えが正しいのでは?と後押しするような出来事がつい最近あった。その日はたまたま、知り合いの今後の身の振り方の相談を焼肉を食べながら受けていた。その知り合いとの会話の中で、ある小さな会社を経営している人と話をした話を聞かせてもらった。話が長くなるので、詳細は省かせてもらうが、知り合い曰く、その経営者は「オリないこと」が経営の上で最も重要なことだと言っていたそうだ。こんなにすぐに先日自分が思いついた結論を聞くことになるとは思いもしなかった。そういえば、サイバーエージェントの藤田社長も同じようなことを言っていたな・・・。

自分はよく「振込みを恐れて突っ張れなくなれば、おれは麻雀をやめる!」といつも言っているが、どうやら知らず知らずの内に「生きること」をやめていたようだ。結局のところ、生きるというのは「前に出続ける」という態度を取り続けることなのかもしれない。